2006年5月26日金曜日

Solaris10には、/etc/inetd.confがないそうだ

先日、ちょっとした、カルチャーショックを体験しました。Solaris10では、/etc/inetd.confは使わないようです。/etc/inetd.confというファイルはあるのですが、使われていないそうです。

ちなみに、「inetd」は、internet super-serverという意味だそうです。dは、daemon(デーモン)だから、まあ、サーバーですね。

インターネット・スーパー・サーバー



カタカナで表記すると、なんとも、しょぼい名前ですね・・・どうでもいいか。


閑話休題。



SPARCでSolaris10なワークステーションに、pkgsrcを使って、imap-uwをインストールしたときのことでした。いつもどおり、/etc/inetd.confへ



imap   stream  tcp     nowait  root    /usr/pkg/libexec/imapd    imapd
imaps  stream  tcp     nowait  root    /usr/pkg/libexec/imapd    imapd
pop2   stream  tcp     nowait  root    /usr/pkg/libexec/ipop2d   ipop2d
pop3   stream  tcp     nowait  root    /usr/pkg/libexec/ipop3d   ipop3d
pop3s  stream  tcp     nowait  root    /usr/pkg/libexec/ipop3d   ipop3d



というような記述を付け加えようとして、inetd.confが使われていないということに気が付きました。



ちょこちょこっとマニュアルを斜め読みして、やり方が判明しました。



上記のinetd.confに書き加えたい内容を、とりあえず、/tmp/inetd.confというファイルにでも書いておき、以下のようにinetconvというコマンドを実行。


# inetconv -i /tmp/inetd.conf
imap -> /var/svc/manifest/network/imap-tcp.xml
Importing imap-tcp.xml ...Done
imaps -> /var/svc/manifest/network/imaps-tcp.xml
Importing imaps-tcp.xml ...Done


なにやら、ファイルを変換して作って、登録してくれるようです。こんな風に確認。

# svcs -a | grep imap
online         17:21:50 svc:/network/imap/tcp:default
online         17:21:52 svc:/network/imaps/tcp:default


なるほどね。



/etc/inetd.confがない・・・これも、時代の変化ですかねぇ。



詳しくは

smf(5)
inetadm(1M)
inetconv(1M)

のマニュアルを参照してもらえばわかると思います。



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 



pkgsrcというのは、FreeBSDのportsを、NetBSD用に作り変えたものらしいのですが、今では、NetBSDだけでなくて、Mac OSとか、Solarisとか、さまざまなプラットフォームでpkgsrcがつかえるようになっています。



portsならそこそこ使いこなせていると思うので、portsと同じようなつもりでpkgsrcを使っていると・・・おおはまりしました。いや、SPARCなSolaris10で使っているからかなぁ?NetBSD/i386だと問題ないのかも???



今日おきた、pkgsrcにまつわる、イヤーンな出来事。



ふと気が付くと、共有ライブラリのlinintl.soか何かがアップデートされてしまっていて、gccが動かなくなっていました。



gcc、gettext-lib、libiconv、libtool-base、gmakeなどなど、多くのものが複雑に依存しあっているため、どういう風に、アップデートをしてやればいいのか、なんだかわけわかんないんです。FreeBSDだと、portupgradeで、よきにはからって、ほぼ全自動でアップデートができるのに・・・



とりあえず、半日かけて、なんとかまともに動くところまでもっていきました。



「lintpkgsrc -i」というコマンドで、FreeBSDのportsでいうところの「portversion -v」みたいに、バージョンアップ可能なパッケージ一覧が表示されます。



そのなかの、pkg_install-infoというのをbmake updateでアップデートしようとしたら・・・



さっきまで、一所懸命時間をかけてアップデートした、gcc-2.95.4とかgcc3とかそのたもろもろ、全部アンインストールされてしまいました。



はぁ?



半日かけてやったことが、すべて泡のように消えてしまいました・・・



pkg_install-infoをbmake updateしようとすると、pkg_install-infoに依存するものが、ごっそり削除されるようで、その依存するものってのが、Cコンパイラなど開発ツールほぼすべて・・・



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